韓国料理には、ピビムパに代表される「混ぜて食べる」料理と並んで、「包んで食べる」料理も多い。サンチュやエゴマの葉などで焼肉やおかずを包んで食べることが多いが、この店では驚くなかれ焼肉を薄い餅で包んで食べるのだ。店の名前は「トッサムシデ」。「トッ」は「餅」、「サム」は「包む」、「シデ」は「時代」。直訳すると「餅を包む時代」。餅と言っても一般的によく見かける餅ではなく、薄くのばした餅。餃子の皮ほどの厚さにまでのばしたお餅に、焼いた豚肉をのせてくるんで食べる。お餅の上に熱々の肉をのせると、お餅がほどよく柔らかくなりなんとも言えないおいしさだ。
鉄板では豚肉と一緒にキムチも焼く。キムチは焼くことで甘味が引き出され、また違った味わいを楽しむことができる。肉が焼けたらいよいよ「餅で包んで」いただく。出てくる餅は3色。ココナツやニッキのパウダーがまぶしてあり、大きさはそれぞれ3×5センチぐらいだ。この餅に焼けたお肉と、ネギサラダや焼いたキムチやにんにくなどを好みでのせて、がぶりといただく。肉は何種類かあるタレを好みでつけて。
