食材も調味料も天然素材にこだわる薬膳韓定食の店「珍味亭(チンミジョン)」。地下鉄2号線「金蓮山駅」から山側に少し入ったところに位置する。人数に応じて様々な大きさの部屋が用意されており、ゆっくり落ち着いて食事することができる。以前はオンドルタイプの座敷だった部屋は、床に直接座ることに慣れていない外国人でも楽に座れるようにと掘りごたつ式に改造したとのこと。もちろん下ろした足先もオンドルで暖かい。
化学調味料は一切使わず、全て天然の食材から抽出した天然ヤンニョムを使用。韓医学の基礎理論をもとに食材を分類し、韓方の原理に基づいて食材を配合・調理しているのだそうだ。また基本となる食材は国産のものを使うなど、安心・安全で身体によくしかもおいしい食事を提供することにこだわりを持っている。料理は予算に応じて22,000~66,000wのコースがあり、「結婚式などの慶事コース」「ベジタリアン用コース」「ワインに合うコース」(各33,000w)などシーンに応じたコースも用意されている。
手軽にいただくならお昼のランチコース(16,500w)がおすすめだ。まず、落ち着いた輝きを放つ真鍮製の器に入ったお粥と、百年草を使った水キムチが運ばれてくる。韓国ではこういったコース料理の場合、まず食前粥が出るケースが多い。「五子粥(オジャジュク)」というこのお粥はその名の通り、クルミ・ハスの実・アンズの種・桃の種・チョウセンマツの実の、五つの種や実が使われている。お粥の中に細かく刻まれて入っており、またやや荒く刻んだものがトッピングされている(▼)。香ばしくておいしい。
