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[釜山グルメ] おなかが空いたらタクシーに乗ろう<前編> - 「釜山ㆍ慶南」 旅行ㆍ情報の窓口
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おなかが空いたらタクシーに乗ろう<前編>
[Write date]  2011-01-05 오전 10:39:45

「技士食堂(キサシクタン)」という言葉を聞いたことがおありだろうか。韓国語の「キサ(技士)」という言葉には、タクシーやバスの運転手という意味もある。韓国で「技士食堂」といえば、おいしい店をたくさん知っているタクシー運転手がよく行く食堂を指す。


釜山にも「技士食堂」と呼ばれる食堂がいくつかある。自家用車が普及する前から、タクシー運転手といえば“美食家”として知られていた。何しろタクシー運転手といえば地理に詳しいだけでなく、いろいろな面で“消息通”である。もし料理がおいしくなかったり量が少なかったりすると、すぐに運転手たちの間で評判が悪くなってしまうため、食堂の側でも神経をつかわないわけにはいかないのだ。


一日中車の運転をするということは、想像以上に体力の消耗が激しい仕事だという。当然、ストレスも多い。そのため食事をしっかりとらなければならない。そして料理はおいしくて安くなければならない。値段が
5,0006,000w以上になれば“財布も痛い”。また、料理は注文したらすぐ出てきて、駐車スペースもたっぷりなければならない。食事をして出てきて駐車違反のステッカーが貼られていた日には、食べたものも胃におさまらない。消化もよく、化学調味料もあまり使わない料理がよい。


また、タクシー運転手は一人で食事をすることが多い。もし食事のタイミングを逃し、一人で食堂に入るのは人目が気になるというときには、「技士食堂」が便利だ。よって最近では、タクシー運転手・代行運転手や貨物車の運転手だけではなく、一般の会社員たちも「技士食堂」へよく行くそうだ。


もし、初めての土地でおいしい店に行きたいなら、タクシー運転手に「おいしい店を教えてください」と頼んでみるとよい。どこであろうと
10分もかからずに行けるおいしい店を、よく知っているはずだ。


さて、そんな「技士食堂」として知られている食堂の一つに、「コチャンメットル」がある。東莱区温泉洞に本店があるこの店は、他に西面店・大淵店もある。


ペク・ヒョンス(
70)代表は1983年に、釜山鎮区の凡川洞でわずかテーブル6つの小さな食堂から始めた。隣の店が「技士食堂」であったことから、タクシー運転手も一人二人と来るようになったそうだ。ところが商売が軌道に乗り始めるや、店舗の大家が出て行けと言うではないか。


途方に果てて道路に座り込んでいたところ、あるタクシー運転手が
社稷洞の高速バスターミナルの近所に行ってみろと、自身の車に乗せて連れて行ってくれたそうだ。それが現在本店がある場所だ。


商売は
88年から大成功し始めた。代表メニューはスンドゥブ(押し固める前の柔らかい豆腐)。他にもメニューはいろいろある。この店では、パンチャン(おかず)は自分が食べるだけ取って食べるスタイルだ。85年からこの方法にしたが、今のようにバイキングスタイルの店もほとんどなかった当時、パンチャンを自分で取って食べるように言われた客は、嫌がってたくさん出て行ったこともあったそうだ。


85
年から食堂に禁煙の表示をし、店内ではタバコを吸えないようにした。その件でも客とたくさん口げんかしそうだ。はじめは理解してくれない客が多かったが、時が経つにつれて変わってきた。


「コチャンメットル」は「技士食堂」として始まったが、今では一般の大型食堂なみに成長した。しかし、タクシー運転手との密接な関係は今でも続いている。


ペク代表と夫人が還暦を迎えた
2001年にはコチャンメットル奨学会を作り、現在までタクシー運転手の子供たちに奨学金を出している。ペク代表は、「我々の食堂によく来るタクシー運転手たちに、少しでも役に立つことができればいいなという思いで始めたこと」で、大したことではないと言う。本文整理=牧野 美加

<後編>に続く






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