“ピリ辛の真っ赤なスープにふわふわの真っ白の豆腐”。スンドゥブチゲと言われて思い浮かべるのはおおむねこういうイメージだろうか。
最近、これまでのスンドゥブチゲのイメージをくつがえす、いわば“アレンジ・スンドゥブチゲ”を出すフランチャイズ店「북창동 맛있는 순두부(プッチャンドン マシンヌン スンドゥブ)」を、街のあちこちで見かけるようになった。店名にもなっているプッチャンドン(北倉洞)は、かつてスンドゥブチゲで有名だったソウル中区にあるエリアだ。
メニューは豊富。特・名品スンドゥブ(7,000ウォン)やカレースンドゥブ(6,000ウォン)など一部を除いて、基本的にスンドゥブはどれも5,500ウォン。スンドゥブだけで12種類もある。海鮮スンドゥブや牛肉スンドゥブ、ソッコ(ミックス)スンドゥブ、辛い青唐辛子スンドゥブ、スンデスンドゥブ、変わったところではカレースンドゥブやハム・チーズスンドゥブなども。
スンドゥブの他にもビビムパッやプルコギ定食などのメニューや、卵焼きなどの一品料理もある。
注文したらまずおかずと黒米入りのご飯が運ばれてくる。スンドゥブが運ばれてくるのを待っている間に、各テーブルに表示されている「おいしい食べ方」に従ってスタンバイ。まず、ご飯にナムルや韓国海苔(各テーブルに備付)を加えてよく混ぜておく(▼)。おかず類が足りなければセルフでお代わり自由。ご飯もお代わり自由だ。


ほどなく、メインのスンドゥブが運ばれてくる。こちらはスンデスンドゥブ(▼)。ほど良い辛さでおいしい。スンデ(腸詰め)も5~6切れほど入っており、モチモチして美味。

こちらはきのことエゴマのスンドゥブ(▼)。豆腐・エノキダケにエゴマのスープとどれも白っぽいので、見た目は一般的なスンドゥブと随分違う。

スンドゥブが運ばれてきたら、あらかじめおかずや海苔と混ぜておいたご飯に投入し、さらによく混ぜていただく。韓国海苔の適度な塩気もおいしさを引き立てる。

きのことエゴマのスンドゥブは全く辛くない。見た目が赤くなくても青唐辛子が入っていると辛い場合があるが、これは辛みのある材料は何も入っていないので本当に辛くない。優しい味だ。スンドゥブを食べてみたいが辛いものが苦手、という人にもぴったりだ。
スンドゥブは、豆乳に凝固財を加えた状態で絞り固める前の豆腐なのでふわふわで非常にやわらかい。
店内には客が次から次へと入ってくる。値段が比較的手ごろで、味の種類も豊富、料理は適度にボリュームもあり、注文してすぐ料理が出てくることなどが人気の秘訣だろうか。釜山=牧野美加
북창동 맛있는 순두부(プッチャンドン マシンヌン スンドゥブ)センタム店
釜山市海雲台区佑洞1498番地 大宇(テウ)TRUMP WORLD商街12号
(051) 746-7757
営業時間:9:30~21:30(年中無休)