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[釜山グルメ] 本格的「ひつまぶし」の店登場・・・「古屋(고옥)」 - 「釜山ㆍ慶南」 旅行ㆍ情報の窓口
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本格的「ひつまぶし」の店登場・・・「古屋(고옥)」
[Write date]  2012-01-13 오후 2:34:03

釜山に本格的な「ひつまぶし」の店がオープンした。名古屋名物の「ひつまぶし」の店はソウルにはあるそうだが、釜山では初めてだ。店の名前は「古屋(고옥=コオク)」。「古びた家」という意味の韓国語でもあり、「名古屋」から漢字2文字をとったネーミングでもある。場所は南川洞(ナムチョンドン)のKBSホール前の大通りを渡ったところ。「古屋」と染め抜かれたのれんがかかり、渋い和風のイメージの店構えだ。入り口横には、明治時代に名古屋で誕生したというひつまぶしの由来や、食べ方などを紹介した案内文が掲示されてある。

店を経営するのは韓国人のご夫妻。ご主人の崔(チェ)さんは日本料理を学ぶため、当時知人がいた名古屋へ渡り、調理専門学校で4~5年日本料理を学んだ。日本語の勉強とアルバイトをしながらの毎日だ。その後、大阪の製菓専門学校で1年間、製菓についても勉強したそう。

名古屋で生活していた頃、崔さんが一番好きだった日本の料理は「ひつまぶし」。韓国でもウナギは好まれ、白焼きや蒲焼、ヤンニョム(タレ)焼きなどさまざまな方法で食べられるが、「ひつまぶし」という食べ方はない。自分が一番好きな日本料理、しかも刺身や寿司のようにすでに釜山でもよく知られている料理ではない「ひつまぶし」を、釜山の人々にも紹介したいという思いから店を開くことにしたそうだ。

メインの料理は「ひつまぶし」(23,000ウォン)。メニューには민물장어비빕밥(ウナギのピビムパッ)と書かれているが、「ひつまぶし」をハングル表記した「히츠마부시」という名前も併記されている。ほかに、 활우럭매운탕(活クロソイを使った辛いスープ料理=8,000ウォン)や고옥계란말이(古屋特製の玉子焼き=5,000ウォン)、そして夜には刺身などお酒のおつまみ系の一品料理も並ぶが、あくまでも店のメイン料理はひつまぶしだ。

店内は椅子席とオンドル席があり、どちらからもガラス越しに中庭が見える。琴の音などの静かな音楽が流れ、とても落ち着いた雰囲気だ。崔さんの奥さまは主に注文を受けたり料理を運んだりしている。笑顔がとてもチャーミングな方だ。奥さまも同じく日本で料理を学んだ経験があり、専門はイタリア料理だそう。崔さんも奥さまも日本語を流暢に話される。

おいしいドレッシングが添えられた野菜サラダに続いて、「サービスです」とウナギの肝の甘辛煮が出てきた。香ばしくふっくら仕上がった肝に甘辛いタレがからまり、まさに日本人好みの味だ。

続いてメインのひつまぶしが1人分ずつセットになってお盆で運ばれてくる。奥さまが「食べ方はご存知ですか」と。ほとんどの韓国人にとってひつまぶしを食べるのは初めてだろう。食べ方の説明は座席からよく見えるところにも表示してあるが、初めての人には丁寧に説明するようだ。

案内には、「まずおひつの中のご飯をだいたい4等分に分けます。1杯目はお茶碗によそってそのまま食べ、2杯目はネギやわさびなどの薬味を混ぜて食べ、3杯目はおだしをかけて食べ、4杯目はその3つの食べ方の中で自分が一番おいしいと感じた食べ方で食べてください」と説明されている。初めての人にもよく分かる。

お盆には、おひつの他に茶碗蒸し・味噌汁・漬物・薬味、そしてキムチがセットになっている。キムチを除けば、日本で出てくるひつまぶしと見た目も同じだ。期待を込めておひつのふたを開ける。

おいしそうな匂いが立ち上る。早速、説明どおり4分の1ほどをお茶碗によそっていただく。香ばしく実においしいうなぎだ。日本で食べるひつまぶしと全く変わらない。炭火焼き独特の香ばしさとふっくらした身が絶妙の味をかもし出す。続けて薬味を混ぜて、おだしをかけて、と3つの食べ方を楽しむ。それぞれのおいしさがあり、1つの料理でもいろいろな味わいを楽しめるところがひつまぶしの魅力だろう。茶碗蒸しには柚子の皮が添えられておりいい香りだ。お味噌汁もおいしい。

見た目から想像する以上にけっこうボリュームがある。韓国のウナギ料理とはまた違った味わいですねと店主の崔さんに尋ねてみると、「いろいろ研究しましたから」と。店では国産の養殖ウナギを使っているそうだ。食後には柚子茶かコーヒーのデザート。

23,000ウォンを日本円に換算すると、ちょうど日本で食べる一般的なひつまぶしの値段くらいだが、韓国では決して安くはない。釜山の一般的な大衆食堂のメニューと比べると数倍の価格だ。しかし料理の味、店の雰囲気、店員の対応など全てを総合すると納得の値段だと思う。崔さんのひつまぶしに対する情熱が感じられ、食べた後の満足感も高い。

日本のひつまぶしの味を釜山にいながらにして楽しめるのは、特に釜山で暮らす日本人にとってはありがたい。しかし、韓国人にとって「ひつまぶし」はまだなじみの薄い料理のはず。しかもなかなかのお値段。にもかからわず、店には韓国人の客がけっこう入っている。崔さんのひつまぶしが釜山の人々の口にも合い、口コミで評判が広がっているということだろう。

「韓国と日本では飲食文化に違いがありますね。例えば日本ではたとえ小さな食堂でも、先代や先々代から受け継いだ伝統の味を守るという、料理人の心意気や、味に対するこだわりが感じられます。韓国にはそういう考え方はあまりない」。日本滞在中に感じたことをそう話す崔さん。彼は釜山で日本のひつまぶしの味を再現しただけでなく、そういう心意気やこだわりまでも体現しているようだ。釜山=牧野美加

古屋(고옥=コオク)
釜山市水営区南川洞12-8番地
(051)622-1638
営業時間:11:30~22:00
定休日なし






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