12月1日、国立釜山科学館がオープンする。
「子どもたちに科学館を」というスローガンで科学館誘致100万市民署名運動を行った2006年から約10年でのオープンだ。
開館式は12月11日午前11時からで、未来創造科学部のチェ・ヤンヒ長官や、ソ・ビョンス釜山市長、地域の国会議員や学生、市民代表など約500人が参加する予定。
国立釜山科学館は、機張(キジャン)郡機張邑の東釜山観光団地内の11万3千㎡の敷地に建つ。総事業費は1,217億ウォン。韓国東南圏の主力産業である自動車や航空宇宙、船舶、エネルギー・放射線医学を主なテーマとした科学展示物180点が設置される。このうち80%以上は、基礎科学の原理や先端技術に触れられる体験型展示だ。
また、天体観測館や子ども科学館、野外展示場、キャンプ館などもあり、展示・観覧・教育のための空間としてだけでなく、家族連れのレジャー空間としても利用できる“科学テーマパーク”として造成された。
1館(自動車・航空宇宙館)では、古代人が発明した車輪をはじめ、エンジンや自動車の進化、航空、宇宙へと向かう人類の限りない挑戦と創造を展示物で紹介する。
2館(船舶館)では、科学と技術、数学と海洋科学を連携した体験展示からなる。3館(エネルギー・放射線医学館)では、太陽光や水、風など自然エネルギーを利用して生活を豊かにする人類の知恵が、未来クリーンエネルギーの発達や活用技術へと発展していく過程を探求できる展示内容だ。
ほかに、遊びを通した体験展示物が設置された「子ども館」や、水遊び施設として利用されるウォータープレイグラウンド、大型のヨーヨーなどが設置されたサイエンスパークなどがある。直径17mの大型スクリーンに映し出される夜空の神秘を、ゆったりと寝転がって体験する天体投影館なども運営される。
*12月にオープンする国立釜山科学館の内部が11月3日に公開された。写真は「ヒューマン・エクストリーム・ジャイロスコープ」を体験する観覧客