世界的な映画音楽の巨匠であり、反戦、平和、環境運動家として精力的に活動中の作曲家の坂本龍一(写真)が、第23回釜山国際映画祭(BIFF)の「今年のアジア映画人賞」受賞者に選ばれた。
1978年にYMO(Yellow Magic Orchestra)でデビュー後、1983年に『戦場のメリークリスマス』で主演と音楽を担当し、1986年には『ラストエンペラー』でアジア人初のアカデミー賞音楽賞とグラミー賞などを受賞。1990年に『シェルタリング・スカイ』でアジアを代表する映画音楽家の地位を不動のものにした。
彼は韓国とも縁が深い。韓国出身の世界的現代美術家、ナム・ジュン・ペイクの影響を受け、彼のための『A Tribute to N.J.P』を発表。またファン・ドンヒョク監督の『天命の城(韓国題:南漢山城)』(2017)と2019年公開予定の『アンニョン、ティラノ:永遠に、共に』(原題)の音楽を担当している。
BIFFは10月4日、映画の殿堂の野外映画館で開かれる、第23回釜山国際映画祭の開幕式で受賞式を行う。開幕式ではデビュー40周年を迎えた坂本龍一の開幕公演が行われる予定。