2009年10月24日、福岡のベーカリーショップが釜山に支店を出した。大宰府に本店がある「Cote D'or(コート・ドール)」。日本語にすると「黄金色の丘」という名前の店だ。2009年の春、釜山のある食品会社オーナーが福岡にあるコート・ドール三越店のケーキに“一目惚れ”したことが、釜山支店を開くきっかけとなったそう。母の日用にデザインされたケーキのチョコレート製カーネーションなど、韓国ではあまり見られない繊細なデコレーションの技がオーナーの目を引き付け、業務提携の話を持ちかけたのだそうだ。(毎日新聞 福岡都市圏版 2009年10月24日記事より)
「コート・ドール」の韓国1号店は、龍湖洞(ヨンホドン)にある高層アパート街の一角。淡い水色と白色を基調にしたパステル系の外観は、周囲の食堂やスーパーなどとは異質な洗練された雰囲気で目を引く。入り口近くには、「コート・ドール」のシェフ・北島誠太郎さんと彼のお父さんの大きな顔写真。同じく洋菓子店を営んでいたお父さんの姿を見て育った誠太郎さんは、やがて自らも同じ道に進みたいと決意したのだそうだ。パンのおいしそうな香りが漂う店内には、多くの種類のパンや焼き菓子、ケーキなどが陳列されている。本店では買ったケーキを店内で食べることもできる。カウンターの向こうで働く若い人たちは、釜山進出にともなって日本から来られたパティシエだそう。店内に顔写真入りで紹介されている。
