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[釜山エンターテインメント] 「私は松島の飛び込み台です」 - 「釜山ㆍ慶南」 旅行ㆍ情報の窓口
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「私は松島の飛び込み台です」
[Write date]  2016-07-19 오후 4:27:08

私は松島(ソンド)海水浴場の飛び込み台です。今日も2人の若者が私の上でああだこうだと言っています。緑のアクアシューズを履いた男は、飛び込み台の階段でうろうろしながら「あー、怖くてダメだ。下りるよ」と言います。するともう1人の男が、彼の肩を押しながらこう言います。「ここまで来たんだから飛び込んでみろよ」。階段の手すりを持ったまましばらく迷って、結局、飛び込まずに階段を下りていきました。

私は90歳でもあり、3歳でもあります。1927年に木で作られました。そのときは真っ黒に日焼けした子どもたちが裸になって、海辺の絶壁からどぶん、どぶんと、よく飛び込んでいました。今でこそ海上の展望台「スカイウォーク」の方が人気ですが、昔は海の中に作られた私をみんな不思議そうに見て、よく飛び込んでいました。1987年の台風で壊れてしまった私は、2013年、鉄筋とセメントでまた作られました。
 
最近はちょっと有名になって、私をめぐる競争も激しくなりました。西区にあるアマチュアクラブ「釜山カルメギダイビングクラブ」は、私をもう少し長く使えるようにしてほしいといつも言いますが、帰ってくる返事は「安全上の理由でダメ」です。私は、普段は専門選手がいるプロクラブを中心に使われていて、夏だけ一般市民に開放されます。アマチュアはどこで練習すればいいのだという不満が出ています。私のことや同好会を宣伝したい人たちもいますが、松島(ソンド)海水浴場では、営利目的の行為は一切、禁止されているので、横断幕などを取り付けることはできません。

あ、さっきの若者がまたやって来ました。決心したようです。緑のアクアシューズの男の足取りは、さっきよりしっかりしています。宙に向かって2回ほど「あーあー」と叫び、全身に力を入れます。私はこの緊張感が好きです。

私には多分、永遠に分からないでしょう。水の中に飛び込んだときの気持ちよさを。恐怖心を振り払って飛び込んだ、その快感を。あなたたちが水の中から私を見上げるときの表情だけが、私が感じられる全てです。その表情は何回見ても本当にすがすがしいです。だから私は今日もここであなたを待っています。

*写真は、西区の松島海水浴場を訪れた市民が、順番待ちの列を作って順に海に飛び込む様子(西区庁提供)






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