▲開幕作『めんたいぴりり』のワンシーン。(写真提供=釜山フードフィルムフェスタ) 6月20日から23日までの4日間、釜山フードフィルムフェスタが開催される。今回は「食口(シック)」というテーマの下、世界の食をテーマに作られた映画や、食文化に親しむ機会となることが期待される。「シック」は韓国語で「同じご飯を食べる」ことから、家族という意味がある。
映画祭の開幕は、映画『めんたいぴりり』(2019)ではじまる。釜山の代表的なグルメの明太子を題材にした作品だ。2013年に福岡の地方放送で同名のドラマが人気となり、映画化された。
映画は今年1月に日本で公開され、韓国では今回が初公開となる。あらすじは、釜山で明太子を食べた男性が福岡に渡り、福岡で地元の食べ物として明太子を作るストーリー。開幕式には江口カン監督が参加し、観客と対面する予定。5つのセクションに分けられ、テーマ別に映画上映が行われる。まず「フードストーリー・イン・ムービー」セクションでは、劇中に美食(グルメ)に関するストーリー作品が観覧できる。開幕作の『めんたいぴりり』をはじめ、『家族のレシピ』(2019)、『完璧な他人』(2018)、『プロヴァンスの休日』(2014)を上映。昨年他界した女優、樹木希林の追悼展も開かれ、『日日是好日』(2018)など三作品を上映する。 ▲「ムービーダイニングBFFFチョイス」セクションで上映される『Little Italy』。
「ムービーダイニングBFFFチョイス」セクションでは、映画を観覧し、シェフや専門家と食文化について話ができる機会もある。『Little Italy』(2018)、『グリーンブック』(2019)などを上映。21日『Beautiful Food』(2018)の上映後、チョ・ソンギュ監督、主演のイム・ウォンヒさん、グルメ評論家のファン・キョイクさん、フードフィルムフェスタの運営委員長がグルメ話を繰り広げる。
映画の上映前後にはグルメクラス「フードテラス」も開かれる。22、23日の映画『The Birth of Sake』(2015)の上映後、韓国人の日本酒ソムリエによる特別講演が行われる。『日日是好日』(2018)の上映後、表千家のチョ・ウンジャ茶道講師と日本の茶道体験もできる。この他、食の社会学的意味について考える「フードインサイドムービー」セクションもある。
野外広場には、野外上映作品を見ながら食事ができる「ポットラックテーブル」も。開幕式・フォーラムは先着順で、無料。一般上映作は7千ウォン、映画観覧込みのフードテラス利用は2~3万ウォン。バーベキューゾーン、フードセラピーゾーンは2万5千ウォン。チケットは映画の殿堂ホームページ(www.dureraum.org )か、会場で購入可能。同イベントの詳細は釜山フードフィルムフェスタの公式ホームページ(www.bfff.kr )で確認できる。