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[Busan AsiaGateway] 碑石マウルをテーマにした絵本、出版 - 「釜山ㆍ慶南」 旅行ㆍ情報の窓口
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碑石マウルをテーマにした絵本、出版
墓地に眠る日本人の幽霊と避難民の交流描く
[write date]  2017-05-25 오후 3:08:27

日本統治時代に、日本人共同墓地があった釜山市西区峨嵋洞(アミドン)。「死者の安息所」は、植民地からの解放(1945)と朝鮮戦争(1950~53)を経て、「生きる者の生活の場」になった。日本人は先祖の墓を残して本国に帰らねばならず、全国から戦火を逃れて避難してきた大勢の人々は、墓地に家を建てて暮らさざるを得なかった。碑石や供物台は階段や柱に、囲いの石は家の壁などに活用された。そうして形成されたのが「碑石(ピソク)マウル(村)」だ。

この碑石マウルをモチーフにした絵本が5月10日に出版された。釜山出身の作家イ・ヨンアさん(写真)の『할아버지 집에는 귀신이 산다』(おじいさんの家には幽霊が住んでいる=原題)だ。

登場人物は2人。1人は15歳のとき黄海道延白郡(現・北朝鮮)から釜山に避難し、故郷に戻れなくなったおじいさん。もう1人は、江戸時代に日本の対馬から釜山に渡り、当時の交易の拠点「草梁(チョリャン)倭館」で豆腐屋を営んでいたが病に倒れ、峨嵋洞の共同墓地に眠る日本人の幽霊だ。2人には「故郷に戻れずにいる」という共通点があった。

自分の墓石を探してほしいという幽霊と、なかなか見つからず投げ出そうとするおじいさん。しかし、互いのこれまでの人生を語り合ううちに、2人は寂しさや苦労を慰めあう友になった。

イ・ヨンアさんは、絵本作家を目指す釜山、蔚山、慶尚南道の若者の集まり「創作共同体A」で活動している。メンバー11人がそれぞれ地元をテーマにした絵本を作ることになり、イ・ヨンアさんが選んだテーマが碑石マウルと草梁倭館。史料を集め、碑石マウルへも何十回と足を運んで住民に話を聞いた。「離散家族の苦しみを理解しようと、関連記事もたくさん読んだ。当時は建材もなく、やむを得なかったとはいえ墓地に家を建てたことを心苦しく思い、今も慰霊を続ける住民の温かい気持ちを伝えたかった」と話す。

他の10人の絵本も年末までに順次、京畿道坡州(パジュ)市の出版社「꿈교출판사」(クムギョ出版社)を通して出版される予定だ。出版社と共に平和専門複合文化空間「平和を抱く家」を運営するミョン・ヨンパさんは「地域の特殊性が素材になっているが、根底に流れるテーマは普遍的。メッセージがある絵本に仕上がっている」と話した。日本でも東京の韓国関連コンテンツ専門出版社「株式会社クオン(CUON inc.)」で購入できる。

一方、5月26日午後3時、碑石マウル近くの「峨嵋文化学習館」で、『할아버지 집에는 귀신이 산다』の出版記念会が開かれる。「ディアスポラ(離散)の人生、絵本で出合う」をテーマにブックトークが行われる。

*一番上の写真は、絵本『할아버지 집에는 귀신이 산다』の1ページ(クムギョ出版社提供)






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